足のむくみに効く「漢方」をご紹介

最近話題の「漢方薬」を利用したことはありますか。西洋医学で処方される薬より体への負担が少なさそう、対症療法ではなく根本治療ができそう…等々、「何となく良いイメージ」先行で漢方を利用する人もいるのではないでしょうか。
確かに漢方薬の原料のなかには、普段の食生活で使用されるものもあり、体への負担は少ないように思われます。しかし、たとえ原料が見慣れた食材であっても「薬」には違いありません。市販薬の漢方を利用する際には、しっかり薬剤師さんと相談して、自分のむくみの症状や体質に合わせたものを選んでくださいね。
以下には、むくみに効くと言われている漢方を、代表的な効能と副反応合わせてご紹介します。また原材料も記していますので、漢方薬を選ぶときの参考にしてみてください。

■名前(読み方)

  1. 効能・特徴
  2. 主な副反応(副反応については、市販薬としてその薬の販売に携わる製薬会社各社が挙げている代表的な副反応になりますので全てではありません)
  3. 原材料

の順で記しています。

■ 五苓散(ごれいさん)

  1. 利尿剤の漢方薬といえばこれ、というほどに有名なむくみ対応の漢方薬です。名前の通り5つの原料から調合されているお薬で、体質にさほど関係なく利用できます。
  2. 主な副反応:胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気、発疹、発赤、かゆみ
  3. 原材料:猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、桂皮(けいひ)

■ 八味地黄丸(はちみぢおうがん)

  1. 冷えに対応するための漢方薬として有名。東洋医学では冷えは万病のもとであり、体が冷えると水の巡りが悪くなるという考えから、このお薬が有効となっています。漢方用語としては「腎」の活性化に繋がります。
    ※基本的に、体力が衰えている人向きのお薬なので、体力があり暑がりであったり、のぼせやすい人には不向きです。また、胃腸が弱い人は慎重に使用してください。
  2. 主な副反応:胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢、動悸、のぼせ、舌のしびれ、発疹、発赤、かゆみ、肝機能の異常
  3. 原材料:地黄(じおう)、山茱萸(さんしゅゆ)、山薬(さんやく)、茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、牡丹皮(ぼたんひ)、桂皮(けいひ)、附子(ぶし)

■ 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

  1. 主に貧血症状のある女性に用いられることが多い漢方薬です。「血の巡り」に関係することから、むくみ解消にも使用されます。また、ホルモンバランスを整える効果も期待できるため、月経などによる女性特有の不快感やむくみに対応しています。
  2. 主な副反応:胃の不快感、吐き気、食欲不振、下痢、発疹、発赤、かゆみ、肝機能の異常
  3. 原材料:冬季(とうき)、川きゅう(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)

■ 茵陳五苓散(いんちんごれいさん)

  1. 水分の巡りをスムーズにする生薬が含まれるため、むくみに対応することが期待できる漢方薬です。ただ、肝機能や腎臓などと関わる症状に期待できる「茵陳蒿」が配合されているため、黄疸対応に期待の大きい漢方薬でもあります。
  2. 主な副反応:胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気、発疹、発赤、かゆみ
  3. 原材料:茵陳蒿(いんちんこう)、沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)

■ 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

  1. 主に、体力をつけ、水分の巡りをよくするために使用される漢方薬です。足腰の冷えや痛み、夜間頻尿や多尿、尿量減少などの泌尿器系トラブル、むくみ、かすみ目等に期待が持てます。
  2. 主な副反応:胃の不快感、吐き気、吐く、腹痛、下痢、動悸、のぼせ、舌のしびれ、発疹、発赤、かゆみ
    ※この漢方は稀に重い副反応もあるようですので、くれぐれも自己判断のみでの服用は控えてくださいね。
  3. 原材料:地黄(じおう)、山薬(さんやく)、山茱萸(さんしゅゆ)、茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、牡丹皮(ぼたんひ)、桂皮(けいひ)、附子(ぶし)、牛膝(ごしつ)、車前子(しゃぜんし)

■防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

  1. 肥満体型で、腹部に皮下脂肪が多く、動悸、肩こり、のぼせ、むくみ、便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、吹き出物(ニキビ)などの症状に悩む人に向くお薬です。
    体力のない人や、下痢をしやすい人、胃腸の弱い人、発汗が多い人には向かないので注意してください。
    交感神経に働きかけたり、老廃物を排出しやすくしたりする生薬が使われているので、ダイエットを目的として使われることもあります。
  2. 主な副反応:発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満、はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛、めまい、発汗、動悸、むくみ、頭痛
    ※他の下剤を服用している人がこのお薬を飲むと、副作用が出やすくなったり、現在の症状が悪化したりするので気を付けてください。
    また、授乳中の人の服用も避けたほうが良いとされています。やむを得ず服用する場合は授乳をお休みしましょう。
  3. 原材料:滑石(かっせき)、黄芩(おうごん)、甘草(かんぞう)、桔梗(ききょう)、石膏(せっこう)、白朮(びゃくじゅつ)、大黄(だいおう)、荊芥(けいがい)、山梔子(さんしし)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、当帰(とうき)、薄荷(はっか)、防風(ぼうふう)、麻黄(まおう)、連翹(れんぎょう)、無水芒硝(むすいぼうしょう)、生姜(しょうきょう)

最後に…漢方は対症療法とは異なり「体全体を診る、整える」といった考えのもと進められる治療や投薬が基本です。

できれば、市販薬だけで済ませてしまう前に、まず漢方医に正確に診てもらうことをおすすめします。

また、誰にでも合うお薬はありませんので、薬の服用で普段の様子と異なる症状が見られる場合は、速やかに医師の診察を受けてくださいね。

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